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HOME>>コラム・書評・インタビュー>>書評一覧>>2002/10/10 <メルマガ21>24号掲載分 出版洪水に釣り糸を垂れる Book-Review Maya-Kimie Hirooka Maya Art Collection
『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』PHP新書 山田ズーニー著 発行所 PHP研究所 ¥660 236頁 第一版第一刷 2001年11月29日 ほぼ日刊イトイ新聞連載 「おとなの小論文教室」 amazon.co.jp紹介ページ この本のことは、知ってはいました。 著者の山田ズーニーという名前も記憶に残っていました。 「よくぞ、まぁ!!」って感じのネーミングで、 それは、「ムーミン」という名前をわたしに連想させました。 「ムーミン」という名前の響きを、私は好きでした。 「むーみん」と、声に出して言ってみるだけで、 なんか、こう、気持ちが、なごんで、 ついでに、嬉しくなってくるのです。 それで、片仮名の「ムーミン」を、 漢字で「夢宇眠」という字面(じずら)に変えて、 子どもの名前にしようと、かつて本気で悩んだこともあります。 それで、 以来ずっと、 「ズーニー」ねぇ、 と思いつつ、そのままになっていました。 本のタイトルからすると、文章講座みたいですし、 論理的思考というのには滅法弱くて、 なにかと、気分や直感が優先してしまうのが私の癖です。 そんなときに、この本が Yahoo オークションに¥150で出品されているのを発見しました。 これは、もう、迷わず「気分と直感」で購入です。 それが、2002年7月19日のことでした。 さてさて、本格的に読み始めたのは、つい先ごろのこと。 昨日(きのう)、一昨日(おととい)からです。 でも、一気に、さぁーっと読もうと思ったものですから、 順番無視の、手当たり次第で、読み始めました。 そうしたところ、 どの頁をひらいても、 どこから読み始めても、 必ず、読む人を引きこまずにはいない、 著者の真剣さが、もうほとばしってくるのです。 それで、私は、 生きることに、こんなに一生懸命な人に、 本当に、久し振りに出会った気分になりました。 先日9月30日に放映が終わったNHKの連続ドラマ「さくら」。 その中で「さくら」を演じた新人女優に、 共演した中村メイコがしきりと感動していました。 「ほんとに、久し振りにこういう若い女優さんに出会った」と。 「書く」というジャンルにおいては、 この「さくら」を演じた新人女優の登場に匹敵するのが、 このズーニーsanだわ!!……と、私は勝手に、閃いてしまいました。 そういう、物書きを、 私は、久し振りに見っけたぞって、気分です。 それで、きのうは、すっかり取り込まれてしまって、 この本の著者の山田ズーニーsanが 『ほぼ日刊イトイ新聞』に毎週連載している 「おとなの小論文教室」というのを、一挙に読んでしまいました。 *……ほぼ毎日のように、このサイトは訪問している。 でも、この「おとなの小論文教室」は、まだだったのです。 読んでいるうちに、 日頃から気になっていたこと、 どうしたらいいかな?と悩んでいたこと、 正体のつかめなかった不安……など、など。 それらが、もののみごとに、解きほぐされて行きます。 だけど、結果的に、それらすべてが 実利的な「書き方」の講座として、 読み終わった後には、身についている。 ……と、こういう感じなのです。 本を読み始めるとすぐに、むかし、 デール・カーネギーの 『人を動かす』を読んだときと類似した エネルギーと説得力を感じてきました。 私が、カーネギーの本を読んだのは、1960年代のことです。 そのころは、ポジティブ・シンキングについての本も、 マネジメントの本も今のようには出まわっていませんでした。 とても、新鮮な気分で読んだのを覚えています。 努力でも、なんでも無く、 書いてあることに、ひたすら納得したものですから、 そのまま、勤務先の外資系会社で、なにげなく実行していました。 アメリカ人の書いた本の内容を、図らずも、 アメリカ人の経営する会社で実行していた、ということになります。 そうしたら、驚いたことに、 22歳でセールス・オフィス・マネジャーに抜擢されてしまいました。 当時、世界30カ国くらいに支社はあったものの、 22歳でマネジャーというのは日本だけの話しで、 やはり、異例の人事だったようです。 この話題を取り上げたのは、 この「書く」ことを通じてのコミュニケーションについて書かれた ズーニーsanの本『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』が、 やはり、一度、知った以上、 うっかり、読んでしまった以上、 自然に、なんかこう、身についてしまって、 きがつくと、なんとなく上達してしている。 そういう仕掛け無き「仕掛け」が、うまぁく組み込まれている、 そんなたぐいの本なんだよ、と、それを言って見たかったのです。 おしまいに……☆ 『ほぼ日』に連載中の 山田ズーニー「おとなの小論文教室」から。 ★恋について考え中のあなたに: Lesson28 独占欲ってなんですか?−読者と山田の往復メール2 ★おしごとする、生きるって?と考え中のあなたに: 私のニッチはどこにある?−(1)自分とは何か? Lesson105 ものつくらぬ人 |