調和の法則 1
Harmonic Law
・ 調和の法則は、現実を支配する何らかの規則が存在することを示唆しています。その基礎となっているのは、「最初の原因(First Cause)」、すなわち宇宙万物一体(The Universal One)の原理です。この根源における和合(Unity at the Origin)なしには、歴史や運命の調和もありえません。
・ 調和の法則の、最も基本的で重要な要素は、元となる完全体構造の連続的整数分割を堅持することにあります。その「完全体(whole)」の全体は、「基音(基本周波数)」あるいは「第1倍音」と考えられます。その元の構造物をきれいに「半分に折りたたむ」と、均等なふたつの部分ができます(つまり、基本の振動源の長さが2分割されたということです)。この半分の長さの振動数は元の2倍で、これを「第2倍音」といいます。半分でなく3等分した場合は「第3倍音」になります。この「倍音進行(harmonic progression)」は、私達人間の基本構造の整数分割にも当てはまります。
多種多様な構造体はみな、
想念あるいは出来事から意識する対象、およびそれを取り巻く環境まですべて、それ自身の倍音成分(「パーシャル」と呼ばれています)によって、破壊されることもあれば、充分に表現されることもあります。その個々のパーシャルはどれも、元の全体構造を整数分割したものの特有の性質や反応にほかなりません。このような倍音成分(パーシャル)をまとめるだけで、その成分が表現するものを完璧に再現することができるのです。
自分の知覚という感覚手段を用いて、
対象あるいは出来事を観察するとき、私達は、それが膨大なデータの配列から形成されていると、即座に推断します。その互いに異質な部分から構成された配列が、互いに密接に関わりながら、観察対象の形態と同時に力学/変化のあり方をも表しているのです。けれども対象があまりにもたくさんの異なる要素の集合であることと、従来の型にはまった方法では、そのすべてを同時に効果的に処理することができないために、私達は、変容するために対象を理解することはおろか、充分な相互作用を持つことさえできなくなってしまうのです。
けれども当社では、
感知する対象の「パーシャルの形」に注目するうちに、従来の方法では到底得られなかったような、ユニークなアイデアを得ることができました。多様な要素の複雑な相互作用を扱うのではなく、複数のパーシャルに、共通して現れる「全体」の表出を扱うのです。こうすれば、私達が出会う、多種多様なものごとの果てしない流れも、一様なパーシャルからなる、ひとつの整然とした集合という形で見ることができます。多くのものをひとつなものに収束するわけです。この結果、いくつもの異質な要素から構成された対象とその力学/変化を、すべて同時に観察できるだけでなく、その対象自体を、ひとつの統合された全体と見なして、そこに変化を及ぼすこともできるようになったのです。
調和の法則の規則に忠実であることは、
この「再統合(re-synthesis)」の成否を握る重要なポイントです。もしも、対象の全パーシャルが全体(基本周波数)の整数比に収束されていなければ、その現れも、またその結果得られる変容も不完全で、ばらばらになります。パーシャルを集め、それを厳密な整数比で再分配することで、「ジグソーパズルの断片」にそれぞれ適切な番号をつけて整理できるだけでなく、その個々の断片を、他の部分と隙間なくぴったり合うような完璧な位置に収めることもできるのです。

図-Algorithm and Graphic of Harmonic Lawは、それぞれのパーシャルを色違いの透明な球体として現し、第1倍音(基音)から第4倍音までの調和(倍音)列を表現したものです。各倍音(訳注=同じ大きさの球)のセットは2個組(第2倍音)であれ、3個組(第3倍音)であれ、それぞれが全体のなかに隙間なくぴったりと納まっています。ここにはまさに、調和の法則のエッセンスが正しく的確に表現されています。