いよいよHRTセッション体験
セッションルームへ案内され、ウォーターベッドタイプの「センスエイト」に横たわります。このスタジオのシステムは、頭上にスクリーンが吊るされており、足元の方にはプロジェクターを設置。スクリーンの背面からプロジェクターでCGを照射して、体験者が横になりながら、CG画面を見れるように設計されています。
ゴーグルは、「フォーカストレーナー」のように、目を開けて体験できるゴーグルを特注で作っていました。ゴーグルの縁の部分にLEDが配置され、目を開けて正面のスクリーンを見ることが出来ます。「セッション中、スクリーンの照射が終わったら、目を閉じて! 次はゴーグルのLEDが点滅するセッションが展開するから・・・」
そう、ここでのセッションは、「目を開けたHRTセッション」&「目を閉じたブレインマシン・セッション」の両方を体験できるらしい・・・。1回で2度美味しいってことです!?(笑)
ヘッドホンから、ささやくようなダンの声が聞こえてきました。
「Are you ready?」 「Yeah!」 「Enjoy your trip!」


「どんな言葉が聞こえた?」
ホワイトノイズのようなHRTサウンドが聴こえ始め、スクリーンにはHRTのマトリックス画像が映り始めました。時間と共に、マトリックス画像はパターンがゆっくりと変化していきます。(これは、自分のPCにソフトをインストールして、自宅でセッションする場合でも、モニターで体験できます。)
HRTのソフトは、3種類のステレオサウンド出力が可能です。3種類のステレオサウンドが、ミックスされ、ヘッドホンと振動で体感しているのですが、可聴音域より低い周波数は振動として体感できるため、それぞれがまるで異なった周波数で体感しているように感じます。しかし、周波数再生のソースは僕の音声です。そのためなのでしょうか、脳(意識)の中では、共振した刺激を受け取っているように感じ始め、意識が拡大していくように感じます。ダン・エステスの言う「感覚共振状態」です。
サウンドは、ミキサーを使って何種類かのパターンに変化してゆきます。(1パターン10分くらい毎だったでしょうか? 良く覚えていませんが・・・)。HRTソフトは、スライドバーの調整で、様々なサウンドパターンを作り出すことが可能です。あるパターンのサウンドでは、自分の録音した地声の部分がループ再生され、まるで何かの言葉が繰り返されているように聴こえます。
「you are nice, you are nice・・・」 「・・・is not, ・・・is not・・・」。
このような言葉が聞こえたように記憶しています。それはまるで心の声を聴いているかのようです。ノイズサウンドだけでのセッション体験は初めてだったので、不思議な感覚です。音楽のようにメロディが無いので、意識が拡大しやすいかも知れません。


スクリーンの方は、ビデオミキサーによって、これも様々なマトリックス画像に変化してゆきます。HRTソフトは、12種類以上のパターンを表示させることが出来ます。それらがミックスされて繋がれてゆきます。
「画面を見ている自分がそこにいるはずなのに、いつの間にかスクリーンの向こう側の世界に存在している・・・。画像が変化して、また違う世界に移動する・・・。」うまく表現できませんが、このような意識体験を続けていました。
20〜30分ほど、このHRTセッションを体験していたでしょうか? 意識は目覚めているけど、身体の感覚はほとんど感じなくなり、時間も場所も忘れ、自分がどこにいるのか意識することさえなくなっています。途中、何度か目を閉じて軽い眠りに入ったような気がしますが、サウンドが変化し目を開けると、そこには先程とは違ったマトリックス画像が展開しています。そしてまたその世界に引き込まれてゆく・・・。
ヘッドホンから聞こえる音が、HRTサウンドから音楽に変化しました。画像がスクリーンからフェードアウトして、ゴーグルのLEDが点滅し始めました。今度は目を閉じてミュージック・セッションです。宇宙的な曲、ハートウォーミングな曲・・・。大きく広がっていった意識が、メロディとライトショウに乗って、次元をダンスしているような体験でした。最後、意識をグランディングさせるような曲でセッションが終了しましたが、余韻で、しばらく浮遊状態です(笑)。
フワフワした意識状態でオペレートブースに戻り、少し落ち着いてから、簡単な話になりました。
「どんな言葉が聞こえた?」
「知っている曲はあった? 好きな曲だった?」・・・
体験中に聞こえる言葉は、もちろん人によって違い、いわば自分自身に向けてのアドバイスであったり、メッセージのようなものみたいです。自分の声の成分で、自分に語りかける・・・。これこそ完璧なフィードバックシステムだなぁと、いまだフワフワした頭で考えていました。

HRTセッションを体験した後で・・・
さて、「Peace」を願ったセッションを体験した後、僕にはどのような変化が起きてたのでしょうか? そりゃ、何しろ初体験です。セッションを体験した後、アメリカでは、もういろいろな意識の変化が続きました(苦笑)。意識が冴えて、さらに時差ぼけの影響もあったのでしょうか、滞在中はほとんど寝れませんでした・・・。でも、疲れない! アイディアや気づきが、噴水のように溢れてきて、ホテルの部屋では内面と向き合うゲームを楽しんでいるようでした。
個人的な気づきも多かったので、具体的なことはあまり書きませんが、自分にとって一番大きな気づきは、「僕は知らず知らずに自分に制限を加えていた」と認識したことです。ダンの解釈によれば、仕事や人間関係、責任など、現実的なプレッシャーによって、自分が快適に感じること、平安を味わうことを後回しにしていたようです。無意識のうちにいろいろなことを我慢していた自分の姿が、しっかりと顕在意識に浮かび上がってきました。
そして、アメリカでの体験から2ヶ月近く経った現在も、時間を見つけては、持ち帰った自分のデータでHRTサウンドとマトリックス画像で、セッション体験を続けています。あの時感じた劇的な体験(興奮)は、徐々に落ち着き、日本という僕にとっての「現実(Real)」の中で、新たにスタートしようとしているHRTの準備と可能性を「想像(Imaginary)」しながら、日常の中に「心の平安」を見つけ出すように心がけています。
絶えず時間と仕事に追われている状況は、あまり変わっていないと思うのですが、それに対しての感じ方(視点)は、明らかに変化しているように思います。日本でHRTサービスの準備が整ったら、もう一度自分の音声データを分析して、データがどのように変化したのか確かめてみたいと思っています。 ダンのアドバイスのように、以前より心の余裕(リソース)が増えているのかな? (了)
「メルマガ21」48号(2005/08/09)より
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