HOME>>その他のコーナー>>通信『スタイル21』4号(00.02.05)



アルファ波は、疲労を低下させる

山田 剛


NASスイミングクラブ所属の水泳選手が、99年10月20日〜11月17日まで行われた約1ヶ月間のアメリカ・アリゾナ高地トレーニングで、「ボイジャーエクセル・スポーツ」が使用されました。「ボイジャー」の効果が、日本人選手を対象とした、初めての科学的データとして測定されました。
参加した選手たちは、もう少しでシドニーオリンピック出場をねらえる、日本ランキング・トップ10前後にいる選手たちです。4月に行われるオリンピック選考競技会に向けて、コンディションを高めていく段階での実験となりました。

練習しないで金メダル?!
ブレインマシン「ボイジャーエクセル・スポーツ」の開発には、アメリカ水泳界のスーパースター、ゲーリー・ホールJr.が参加しています。彼は、アトランタ・オリンピックで、金メダル2個、銀メダル2個を獲得した選手ですが、異例の練習量でも知られています。彼の練習量は、ジュニア選手よりも少ない1日6000m。それ以上は泳ぎませんでした。この練習量で金メダルを獲得したことは、いかに質の高いトレーニングを行っていたかを物語るエピソードです。

高地トレーニングは、かなりハード
さて、そのゲーリーが開発に加わった「VEスポーツ」をNASの高地トレーニングで使用しました。高地トレーニングの目的は、酸素の薄い環境で練習することにより、酸素運搬能力を高め、低地に下りた時の、選手の体力的・精神的な潜在能力を高めることにあります。つまり、苦しくなってからの「もうひと踏ん張り」ができる状態にすることにあります。

しかし、高地でのトレーニングは、肉体的にかなりハードで、しかも酸素不足から睡眠も不規則になりがちで、疲労が蓄積しやすくなります。そのため、血液検査を行い、筋肉疲労度や赤血球などを測定し、各選手の体調に合わせて、練習メニューを修正していきます。

時差ぼけ、睡眠に即効性
今回、「VEスポーツ」を毎晩、就寝前に使用したAグループと、使用しなかったBグループに分けて、その効果の違いも計測しました。本多 忠ヘッドコーチによれば、最初の時差調整で、2つのグループには大きな差が現れました。Aグループは、1〜2日間で規則正しい睡眠になり、高地入りしてもスムーズな睡眠が確保されました。

一方、Bグループは、時差調整に4〜6日間かかり、高地入りしてからも酸素不足から、不規則な睡眠を長期間にわたって改善できませんでした。高地での十分な睡眠確保は、トレーニングの効果を高めるために必要な条件なのです。

予想をはるかに超えた疲労回復効果
血液検査では、科学的データとしてAグループとBグループの差が測定されました。酸素運搬能力を高める「赤血球」「ヘモグロビン」量を上昇させることは、高地トレーニングの目的の一つですが、Aグループの上昇率は、Bグループを上回りました。

また、「CPK(筋肉疲労度)」に、大きな差が見られました。通常、高地に入ると酸素不足から、血液中の酸素量が減少し、疲労物質(乳酸やコルチゾールなど)の浄化ができず、高地順応期間は軽めの練習でも、疲労度が上昇します。つまり、肉体的・精神的ストレスの上昇です。

ところがAグループ全員は、現地入りの後に、なんと疲労度の低下(疲労回復)が、みられたのです。さらに、本格的な練習に入った後も、Aグループの疲労度の上昇率は低く抑えられ、効率の良いトレーニングが出来たことが実証されました。これは厳しい環境下でも、十分にリラックスできたためです。



AグループK選手 筋肉疲労度
 最初の測定値が異常に高いのは、日本出発前にウェイト・トレーニングを行ったため。高地入りしても、かなり低いCPK値(137)まで疲労回復が見られ、本格的な練習後の上昇も低く抑えられている。

BグループH選手 肉体疲労度
 CPK値が450を超えると、ドクターストップくらいの疲労度。彼は、最後の測定でグラフをオーバーする468まで上昇。かなりの疲労蓄積が認められる。これは少し極端なケースだが、高地トレーニングでは、このような上昇グラフになるのが通常のケース。いかに上昇率を抑え、練習メニューをクリアするかが、ポイントになる。
資料提供:株式会社アイ信



アルファ波は疲労物質:乳酸を低下させる
疲労物質と脳波の関係については、「安定したアルファ波レベルに入ると、?心拍の低下 ?呼吸の低下 ?身体の酸素使用効率の増加 ?血中乳酸レベルの低下が生じる」というハーバード大学医学部の研究報告があります。また、シータ波/デルタ波領域のマインドマシンのセッションが、血液の増加、つまり細胞の成長を促す神経化学物質の増加を促進するという報告もあります。

今回のデータは、これらの研究を裏づける結果となり、ブレインマシン「ボイジャー」によって誘導されるアルファ波状態が、いかに疲労回復やストレス解消に効果的であるかを表しています。

メンタル面では「やる気」が高まる
帰国後、選手たちの心理テストも行われ、メンタル面での変化も検査されました。この結果は、各選手によってばらつきが出ましたが、就寝時だけでなく、練習前にも「ボイジャー」を頻繁に使用していたW選手は「リラックス能力」および「忍耐力」において顕著なポイントアップを示しました。

また、「闘争心」や「自己実現意欲」では、Aグループ全員が上昇しており、競技に対するモティベーションが高まったことが分かりました。

驚異的な記録短縮 
では、11月23日の試合の結果は…。

?2回のオリンピック出場経験があるK選手(400m自由型)は、腰の故障のため1年ほど練習ができなかったブランク明けの試合でした。今回の高地練習の効果としては、4分05秒で上出来という目標タイムでしたが、4分02秒でゴール。おおいに満足のいく結果となりました。

?頻繁にボイジャーを使用していたW選手(100m背泳ぎ)は、自己ベスト58秒12でしたが、なんと57秒01でゴール。短水路で自己ベストを1秒以上短縮するのは異例のことで、オリンピック出場に十分挑戦可能なレベルにまで近づきました。

これらの結果を踏まえて、本多コーチは他のコーチにも選手たちへの「ボイジャー」使用を薦めるとともに、所属選手に毎日の「ボイジャー」使用を義務づけました。現在、4月に行われるオリンピック選考競技会に向けて、最終調整に入っています。

長野オリンピックの「日の丸飛行隊」に続き、日本スポーツ界のレベルアップに、マインドマシン「ボイジャー」が貢献してくれるよう祈ってます。
がんばれ、ボイジャー・アスリートたち!

では、疲労回復やストレス解消には、
どのように使ったら良いのかな?

●ボイジャー・エクセル
 疲労しているときには:S20(25分)
 寝る前には:S21(25分)
●ボイジャーエクセル・スポーツ
 疲労しているときには:S9(45分)
 寝る前には:S10(80分)

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